”人間”を生産するとは?

✱ この記事はnoteで投稿したものを加筆修正したものです。

学校教育の問題点は、「暗記中心主義」と「自己犠牲の精神」この二つに集約できると私は思います。

まず、「暗記中心主義」というのは、「これこれはこういうことだ」という決まり事をただ叩き込ませるもので疑うということを認めません。実は疑うということが考えることであり主体を生むものなのですが。二つ目の「自己犠牲の精神」はブラックと化した”部活”を見ればいいじゃないですか。厳しい練習に耐える自分の陶酔する生徒そしてたんなる憂さ晴らしを愛のムチにすり替える鬼コーチ。大なり小なり協調性を過大視する局面では、忍耐の美学は顔を出すものです。

実はロシア革命の主導者、ソ連建国の祖レーニンも100年前に同じようなことをいっていました。そして共産主義を実現するにはそれが大事だということも。ロシア語は難しすぎるので、それについて解説された英文を取り上げましょう。

①If the factory is a school and the military a school, the modern school system itself may be seen as a factory. ②Thus, revolutionary governments in nations that lack factories or what Marx called an industrial proletariat tend to establish school system and military draft systems before anything else( since building factories is impossible), thus reorganizing the state as the giant factory through its school and its armies. ③It does not matter what the specific ideology of these state is. ④The modern nation state  itself is an educational apparatus that produces “the human beings.”

(訳出例)

①工場が学校で、軍隊が学校というなら、近代の学校制度そのものが1つの工場とみなせるかもしれない。②そうすると、工場またはマルクスのいう産業プロレタリアートをもたない革命政権は何よりも先に学校制度と徴兵制度を確立しようとする(工場をつくるのは不可能だから)。そうして国家を学校と軍隊を通して巨大な工場にする。③これらの国家のもつ独自のイデオロギーが何なのかは問題ではない。④近代国民国家そのものが一つの教育装置であり”人間”を生産するのだ。

英文のポイント

英文は文と文の関係ではなく節と節の関係でとらえないと理解できませんよ。これについてはこちらをどうぞ(例文が読み応えあります)。

特に②は長すぎます。そこにある分詞構文は1つの文としてみなせませんか?ちょうどthusという接続副詞もついていることですしね。

また④は関係代名詞節がありますが、これは多くの人がうしろから先行詞an educational apparatusにかけて訳し上げるのではないでしょうか?これをやるとまず長文の理解は不可能ですね。経験してきたからわかります。

関係代名詞 = 接続詞 + 代名詞

と思っておいてほしいです。接続詞はand,but..などご自身で関係づけてください。

因みに関係代名詞はthat かwhatでそのうしろの意味合いは変わりますよ!

 

which; 疑問詞だから新たな展開が期待できます。

that; 結論づけまたは自明の前提         

 

これが一般的なセオリーです。皆さんもぜひ英文を読む時そこに注目してみてください。

ティーブレイク

最期のセンテンスのかっこつきの”人間”が国家によって生産されるというのにはゾオーとしましたね。でもこれは事実なんでしょう。

サラリーマンが考えるということは所詮、自分の置かれた場所、パラダイムの中での行為なんです。生産性を上げる、多くの契約を取ってくるなどデキル男もこの文章を読むとどうも”人間”にすぎないと思えます。

それに対してグチ・反撥は闘っているかに見えますがその工場を強固なものにしているにすぎません。そこに属している限り主体・人間はないのです。私自身もそうでしょうが、皆さんも時折まわりを見渡してみてください。「染まってしまう」「埋もれてしまう」ということがどういうことかわかるはずです。

ですが、逃避するために退職、起業というのは違うと思います。私は「異和感をかかえる」、これが大事だと主張しておきます